2020-03-28 読んだ方が良い本 その9 「人蕩し術」② 無能唱元 ①の続きになります。正直①を読まなくても読み進めることが出来ます。 前回の最後に紹介した「魅は与によって生じ、求によって滅す」 ですが、直訳すると、魅力は「与えること」によって発生し、 「求めること」によって消えていく。つまり、人間の魅力は 「与える」ことでどんどん増えていくということです。 具体的に何を与えればよいか?一番手っ取り早くわかりやすいのが、 お金です。お金をくれる人を魅力が無い等と思うわけがありません。 お金を与えることで、与えた人の魅力が高まるのは間違いないです。 しかしながら、常にお金を与え続けるわけにもいきません。そこで お金を使わずに人に与え続けられるものがあります。 それは、「自己重要感」です。「自分は重要な存在である」という自己認識です。 言い換えると、他の人より優れている・価値がある存在であると認識することです。 自己重要感を高める為の手段として、色々ありますが… ・承認すること ・ほめること ・感謝すること ・存在を認めること ・相手の話を傾聴すること などなど。お金を与えていなくても、日々のコミュニケーションで相手を 尊重し、しっかりと承認していけば、だんだんその人の魅力は高まり、 相手がついていこう、力になろうとしてくれます。魅力がなければ、 心から力になろうとは思わないでしょう。 ※補足:似ている言葉で「自己肯定感」がありますが、一部あってますが 違うものです。自己肯定感は単純に「自分存在していてよかった」なので! もっと言えば、「人は周りに認められたい」という承認欲求の1つでもあります。 では、逆にどうしたら魅力が消えていくのか?相手に求めることです。 特にお金やものを求めれば、どんどん魅力を失っていきます。自分の お金やものを求められるのは正直あまりうれしくありません。 ものでなくても相手に求めることで魅力は失われてきます。 つまり、自己重要感を下げる行動・言動です。高めるの逆のこと をすれば、魅力は失います。 ・承認しない ・けなす ・感謝しない ・存在を認めない ・相手の話を聞かない などなど。そういった言動や行動していくと、相手からの 信頼や魅力は失われていき、魅力のない人間になってしまいます。 言っていることはシンプルですが、今までの人生を振り返って どうだったのかを振り返るいい機会になるかと思います。 チャソすけは4回くらい読んではいるんですが、何回読んでも色あせない素敵な本です。10,800円を高いととるか安いととるかは読んでみて ください。